Chrono Trigger V-Jump Interview - Vジャンプ インタビュー
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クロノ・トリガーの作者とのインタビューです。
翻訳: GlitterBerri
刊行日: 2008年12月25日
刊行地:
雑誌のスキャン
• カバー
• インタビュー 2-3ペイジ
• インタビュー 4-5ペイジ
• インタビュー 6-7ペイジカバー
「クロノ・トリガー」制作コンビが、今、
感動の制作秘話を熱く語る!!
完全燃焼
TALK BATTLE ! !
かんぜんねんしょう
トークバトル
堀井雄二
坂口博信
DREAM
PROJECT
まさに夢の対談が実現!!
マルチイベントの意図や、キャラクターの
アイデアなど誰も知らなかった裏話が満載!
お互いの信頼関係もしみじみ伝わってくる
貴重なお話をドーンとお届けするぞ!!
『クロノ・トリガー』を制作したRPG界の
2大巨匠といえば、もちろん堀井雄二と
坂口博信氏!! その2人が読者のために、
特別インタビューに応じてくれた!!2ペイジ
想像以上の演出、グラフィックでしたね。
------まず基本的なことからちょっとお聞きしたいんですけど、ゲームが完成して、最後版をお互いにプレイしてみて、どうでしたか。思っていた通りのことが、できてましたか。
堀井 僕が思ったのは、演出が予想以上に入ってたね。思った以上に見せ場みたいなものがあった。それから、牢獄に入るシーンも、牢獄に入るだけであんなことになっちゃうのか、みたいな驚きがあった。渡り廊下で背景がスクロールしてみえるグラフィックもすごい感動しましたね。山がみえる外観だけでなく、中も良かったです。
------以前から ”光と影” というのがグラフィックのテーマだとうかがっていましたが。
坂口 うちのグラフィックの連中は今回、そんなことを言ってましたね。刑務所も多分、普通にやったら少ない色でやっちゃったんでしょうけど。
------堀井さんにとっては、やっぱり牢屋というのが一番イメージが良かったんですか。
堀井 うん。そういう意味でグラフィックがすごいですよね。僕は本職の絵かきじゃないんで、そこまで口を出せない部分をやってく(cont...)
ゴンザレスの部分は自分で作りましたから(笑)------坂口
(...)れてるんでうれしいです。
------坂口さん自分も、これは想像してたよりすごいなというところはありましたか。
坂口 裁判所のステンドグラス部分とかね。あそこはすごかったな。刑務所は、最初から空中刑務所で、山に橋がかかっていて浮かんでいるような、というところまでイメージを伝えていたんで、なんとなくの想像はあったんですけど。光のコントラストとかも考えてなかったし、それは描いたスタッフたちの頑張りですね。
堀井 今回、僕、プロットだけで参加してますよね。お祭りの広場にしても、お祭り広場があってって描いて、細かくは書いてないんですよ。それで、スタッフの人がいろいろ考えて、いろんなアトラクション入れてますよね。ロボットを倒すとか、ゲーム中にスクウェアさん乗りのいろんな遊びが入っている。それはそれで、新鮮でしたよね、一緒にやってて。3ペイジ
部長命令でアイデアを出させられましたよ
------お互いにやってみて、これは互いの個性が出ているなと思った部分てありますか。
堀井 いきなりもう、お祭り広場のイベントからして坂口さんらしいですよね。ロボットのゴンザレスというキャラクターが。
坂口 ゴンザレスの部分は私が作りましたから(笑)。
------そうだったんですか(笑)。
堀井 いきなり歌っちゃう、みたいな。
坂口 右隣りの原始の踊りも、実は私が作ったんです(笑)。
堀井 自分も踊れちゃうというのがよかったね。
坂口 ディレクターやってる北瀬がね、広場を作ってるときに「坂口さん、ここ、なにか入れてください」って。
------それはいつも坂口さんが言っていることを逆に返されたわけですか(笑)。
坂口 そう (笑)。最近、北瀬は部長になったものだからね、「坂口さん、坂口さん、申しわけないんですけど、今から部長として言い(cont...)
スクウェアさんのいろんなアイデアが新鮮です------堀井
(...)ます。これをやれ」って(爆笑)。
今までにない世界観の自由さがありました
坂口 鳥山ワールドをなるべく作らなきゃという、肩に力の入ったところもあったけど、逆に鳥山さんなんで、遊んじゃっていいのかなというのはありましたね。なんでもありなのかなと。
堀井 だから、すごいシリアスなシーンの中にとぼけた味がいっぱいでてますよね。ドラゴン戦車のところでも、やっつけたあと、橋がくずれたところに敵がつながってぶらさがっちゃうみたいな (笑い)。
------キャラクターの名前でも、『クロゥリーさま』とかね(笑)。
坂口 まあ、FFじゃありえないですね。ボツですね(笑)。
堀井 そういう意味ではドラクエやFFにとらわれない自由さというのがあったんじゃないですかね、みんなの中に。世界観もまだ固まってないし。作ってしまえばそれが世界観だという感じですね。
坂口 新しい作品ですからね。
------坂口さんのほうで、堀井さんの個性を感じたところは。
坂口 はい、いいえで分かれるところの文章の味ですよね。あれはFAXで北のを読んで驚いて。フローチャートみたいに書いてあるんですけど、その分けるタイミングと反応が、実にユーザー心理を突いてるんですよ。それはすごいなと思いますね。4ペイジ
時間を使ったトリックをいかしたかった
------最後までプレイして思ったんですが、海底神殿が終わったところで急にストーリーの自由度が上がりますよね。そして、マルチイベントが楽しめるようになると。あれにはどういう意図があるんですか。それまでは筋道だったストーリーだったのに。
坂口 FFVIのときもそういうタイプの作りでしたよね。これは禁否両論あったんですけど。やっぱり、時間を使ったトリックのあるイベントがいくつがあって、それをいかしたいというのがまずありましたね。あと、本当に弱点を突かないと倒せないボスのアイデアが出て来る中で、それを1本道のストーリーに入れてしまうと、もうそこでユーザーが攻略に詰まってしまうと。そういう意味もあって、ある程度自由な、行っても行かなくてもいい場所の中で、そのアイデアを消化したいねというのがあったんです。なるべく、FFよりもわかりやすく、順序立てて歩けるように、時の最果てという場所をキーポイントとして作ったんです。そこにヒントも全部集約して、あそこさえ行けば先に進めるという風に作ったんですけどね。
------行っても行かなくてもいい、終盤のサブシナリオ部分がー番見せたかったところの1つかなという気もするのですが。あそこでや(cont...)
ぜひ1週目と2週目の違いを楽しんでください------坂口
(...)ることがー番タイムパラドックス、時間的なトリックを使ったイベントが多いじゃないですか。
坂口 モニターのユーザーさんからも、あそこがー番『クロノ』らしいという評判を聞きますね。前半からあのノリでストーリーを飛ばしていったら、きっとついてこれないですよね。
堀井 そうだろうね。意味がわかんないよね。
坂口 1本道の中で知りつくした世界だからこそ、その中を行き来したタイムパラドックスのイベントが楽しめるんじゃないかと思います。
2週目の出だしで不思議な気分になれます
------今回、2週目というのがありますよね。これはマルチエンディングを楽しませたいというのがあったんですか。
坂口 そういう意図もあったんですけど、もう1つ予想外だったのが、モニターの人も自分も感じたんですけど、出たしが、もう1回時間旅行をやっている気分になるですよ。”つよくてニューゲーム”で初めてリーネ広場に行くと、最初なのにそこへタイムトリップした気分になる。これは実際、タイムトラベルものでよかったなと思うんですよ。あれが普通のRPGの2週目だと、ああまた頭からという気になるんですけどね。しかも、自分の強さが違うから、(cont...)5ペイジ
(...)戦っている感覚も違うんで、もう一度『クロノ・トリガー』の中にタイムトリップしてきたみたいな気分になりますよ。
堀井 あのときこうしたらどうなったんだろう、というのを残しながら、セリフの変化でも遊ぶこともできますよね。
坂口 細かいネタでも、ちょっと行動を変えてみたら、微妙に反応が違うようになるべく作りこんであるんですよ。それを感じてもらえれば、2週目も別のおもしろさがあると思う。
堀井 例えば、裁判で最初有罪にされても、2週目には無罪になるとかね。そうそう、1回目は、牢屋の壁のぬけ道に気づかないで、あの穴はなんだろうと思ってクリアしちゃったんだけど、徹底的にやってみたら外に出られたんで、出れるんだったんだ、とあとで気づきました(笑)。
坂口 あそこで動かずに刑が執行されるのを待っているだけでも、別の話が展開します。
------また違う歴史を遊べると。ちょっとしたことで歴史が変わって、エンディングも変わっちゃうわけですよね。
坂口 みんなマルチエンディングを見るために2週目をやるんだろうけど、実際はマルチエンディングそのものよりも、1週目と2週目の違いを楽しむという状況になれば、2週目も、おもしろくやれるんじゃないかなと思います。
セリフの微妙な変化でも遊ぶことができます------堀井
坂口博信
プロフィール
’62年、茨城県水戸市出身。’82年にスクウェアに入社し、パソコンゲームから開発に携わる。ファミコンの『キングスナイト』制作を経て、『ファイナルファンタジー』シリーズが大ヒット。以来、プロデューサーとして活躍を続ける。6ペイジ
カエルが好きなんですかってよく聞かれる
------世界がいろいろあって、キャラクターもその世界に会わせたキャラクターが出てますよね。今までのドラクエやFFにもなかったようなキャラクターがいるではないかと思います。あのへんの、もとのアイデアというのはどこから出てきたんですか。
堀井 スタッフが鳥山さんの絵を研究したんじゃないですかね。かなりの勢いで。ちょっと描いた絵でもムダにしない、みたいなのが感じられたんだけど。
------主人公でもカエルがいますよね。あれは堀井さんのほうからのアイデアですか。
堀井 いちおう、鳥山さんにこういうキャラクターだというラフを書いて渡しました。
------なんでああいうキャラクターを出したんですか。
堀井 なんとなくね、人間じゃないキャラクターってほしいよねって話になって。
坂口 よく聞かれるんですよ。今までFFシリーズでカエル出てきたでしょう。スクウェアはカエルが好きなんですかって(笑)。そういうわけじゃないんだけど(笑)。
堀井 キャラクターを立てる時に、いろんな時代でどういう仲間(cont...)
次は”鳥山ワールド”をもっと徹底させたい------坂口
(...)がいるかって考えたら、主人公は主人公でまあ、少年ですよね。で、女の子が何人がいて。で、戦闘をアクションで見せたいというのがスクウェアからあって、人間キャラばかりじゃつまらないよねと。人間じゃなくてロボットじゃないキャランクターっていないかというときに、やっぱりカエルかなという(笑)。
------動きがわかりやすいですよね。特徴がありますよね。
堀井 あと、ブタとかもあったんだけど。サルとか。まあ、これはあんまり人間と変わらないんですね。
さりげなくホロッとくるイベントがいい
------イベントを全体通してやってみて、お2人はどういうイベントが好きですか。
堀井 基本的なところですが、マールが消えちゃったのをなんとかして、未来を見ちゃって、自分たちでなんとかしょう! みたいな方向性がありますよね。あのへんが一番とっかかりがあるし、物語の出たしが全部かかっているんで、それが好きですよね。
坂口 ぼくはやっぱり、マールと父親のエピソードが…。今回親子ものが意外と多いから(笑)。まあ、FFみたいに泣かせるぞ、みたいなことじゃなくて、さりげなくホロっとさせられるみたいなイベントが僕は好きですけどね。
堀井雄二
プロフィール
’54年、兵庫県出身。フリーライターとして活躍後、エニックスのゲームコンテストをきっかけにゲーム制作に関わる。シナリオを担当する『ドラゴンクエスト』シリーズはあまりに有名な大ヒット作。他に『いただきストリート』など。7ペイジ
作り手ってどうしても難しくしがちだよね
------今回、坂口さんは久しぶりに細かいモンスターデータを作られたということですが。
坂口 FFIIIの時に、今回プロデューサーの青木がモンスター担当だったんですよ。そこに首を突っ込んで以来ですね。で、モンスターのコンセプトを作りまして、青木ともう2人とで4人で部屋にこまって、「こういう魔法をうたれたらバリアはるんじゃないか」っていう風に話し合って作ってるわけです。ただね、今回は弱点をつくと倒れるタイプの敵が多いんですよ。シミュレーション好きが出ているんですかね。
------そういう意味では坂口さんの個性が出たと。
坂口 だから最初は攻略が難しくて、モニターに意地悪すぎるといわれてね。誰がやってるんだって。自分(笑)。もう、さんざん。
堀井 作り手ってどうしても難易度をきつくしちゃうんだよね。
坂口 1回目ってどうしてもそうなっちゃいますよね。
堀井 いろんなものをわかってるからね。作り手がちょっと甘いかなと思うくらいがちょうどいいみたいね。いろんな経験から考えて。謎解きもそう。こんなのすぐわかるよって思ってるところが、みんなけっこうわかんなかったりしてね。
鳥山さんにワールドマップを描いてもらおう(笑)------堀井
坂口 以外なところで引っかかってるんですよね。
堀井 そうそう。人によって引っかかる部分が違うね。
坂口 もう、この人に話しかかれば済むっていう、その寸前まで来ながら、どうしてお前は話しかけないんだ!(笑)みたいな。
発売は年末に間に合わせたかった(笑)
------最後に少々聞きにくいことですが、こうやっとけばよかったみたいな、心残りの部分はありますか。
坂口 もうちょっと頑張ってねえ、年末に発売を間に合わせたかったというのが(爆笑)。発売が伸びてしまった部分がちょっとつらかったですね。
------もし『2』をやるとしたら、こんなことをしたいというのがちょっとでもうかがえれば。
坂口 鳥山ワールドをそのまんま歩き舞われる感覚というのが、僕が最初に想像していたのよりはまだちょっと及ばないような気がするんですよね。それをとことんやったら、けっこうすごい”ワールド”ができるんじゃないかなと。次やるとしたらそこを徹底したいです。
堀井 鳥山さんにワールドマップを書いてもらうとか(笑)。
坂口 それは本当に”鳥山ワールド”ですね(笑)。
------みごとなオチで(笑)。今日はどうもありがとうございました。An old interview with the developers of Chrono Trigger.
Translation: GlitterBerri
Publish Date: Dec. 25th, 2008
Hosted by:
Translated Magazine Scans
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• Page 6
• Page 7Cover
Two members of the Chrono Trigger team
discuss the secret story behind the game!
It's a scorching hot
TALK BATTLE!!
Yuuji Horii
Hironobu Sakaguchi
DREAM
PROJECT
Event ideas, character design, the
real story is just inside!
See the dynamic relationship between the developers revealed
as we present this information to you!
They are, of course, Yuuji Horii and Hironobu Sakaguchi,
masters of the Chrono Trigger world!!
We conducted this special interview
for our readers!
Let the interview begin!!Page 2
-The game and its graphics were beyond belief.
------Let's start the interview off with something basic. After completing the game and playing the final version, what were your thoughts? Do you think you were able to accomplish what you set out to do?
Horii: In my mind, the game went beyond our expectations. There were highlights that, in the end, were more than I thought they'd be. The scene where you're going into the jail - just the feeling I got from entering the dungeon surprised me. Seeing the scrolling background of the passage left a deep impression on me. Not just the mountains in the background; the inside as well.
------We were also asking before about the "light and dark" theme of the graphics.
Sakaguchi: Our colleagues who worked on the graphics were also talking about that. If the prison had been done in the normal style, it would have been rather devoid of colour.
------Horii, would you say that the dungeon had the best visuals, in your
opinion?
Horii: Yes. The graphics were excellent, if that's what you mean. I'm not a professional artist, so I appreciate someone else going in there for me.
"I was the one who created Gonzales." ------ Sakaguchi
------Sakaguchi, how about yourself? Do you find that there was a place that went far beyond what you imagined?
Sakaguchi: Something like the stained glass of the courtroom. That part was amazing. At the beginning I imagined the courthouse to be suspended in the sky, connected by a floating bridge to the mountains. I wasn't thinking about the contrast with the light, that was created through the efforts of the staff who drew it.
Horii: As for this game, I'm only involved with the plot. If there's a fairground, I just write that there's a fairground, I don't write down any of the details. Then the staff brainstorm and come up with a variety of attractions to put in. With entertainment like a robot battle and Square's ride, there are many things with which to amuse yourself. I think it lent a certain freshness to the game to have everyone working together.Page 3
Ideas were brainstormed under the orders of the director.
------Do you think that working with each other, there were parts of the game that reflected your personalities?
Horii: Off the top of my head, I think that the fairground events were very Sakaguchi-esque. Characters like Gonzales, especially.
Sakaguchi: I was the one who created Gonzales. *laughter*
------Is that so? *laughter*
Horii: Suddenly bursting into song...
Sakaguchi: Actually, I was also behind the primeval dance next door. *laughter*
Horii: It's a good thing that I started dancing to it too.
Sakaguchi: Actually, Kitase, who was directing the game, was the one who asked me to put something in there.
------Was it because you would always say that to him when you were the director and now your positions have been reversed?
Sakaguchi: That's right. *laughter* Because Kitase only recently became director, so he was always saying "Sakaguchi, Sakaguchi, I'm really sorry about this, but since I'm the director now, I'm going to have to ask you to do this." *bursts out laughing*
“Square had a variety of new ideas."------ Horii
Chrono Trigger had a degree of freedom never-before-seen in games.
Sakaguchi: There were times that I felt under pressure to make as much of a Toriyama-style world as possible, but contrary to my expectations I found that it was okay to play around with Toriyama's universe. It felt like anything was possible.
Horii: Because of this, even in really serious scenes there's a lot of silliness. Take the part where you defeat the Dragon Tank after escaping from the prison. The enemies hanging off the edge link together to form a human bridge. *laughter*
------Even with the character names, like "Sir Krawlie" *laughter*
Sakaguchi: That would be impossible with something like Final Fantasy. It would be rejected immediately. *laughter*
Horii: We had a lot more freedom than we would with Final Fantasy or Dragon Quest. We weren't worried about the feel of the world, it would be whatever we ended up making.
Sakaguchi: It was a totally new game.
------Sakaguchi, would you say there was a part where Horii's personality shone through?
Sakaguchi: Yes and no. When I read the faxes he sent me, I was surprised. They were written like flowcharts, and the response time showed an almost user-like mentality. I thought it was amazing.Page 4
They wanted to make the most of time travel.
------I thought I had played till the end, but after the Undersea Palace the game suddenly awarded the player a lot more freedom. You could go around doing all sorts of things. What was your intention there, seeing as the story was so much more linear before?
Sakaguchi: FFVI was the same.The style had its pros and cons. We had several events that had to be completed using time travel, so we wanted to make the most of them. Also, when we came up with ideas for bosses that you had to defeat by hitting their weak points, we began to realize we couldn't put them into a linear story. Players would get stuck and need to consult a walkthrough. As a result, I wanted to make use of those ideas in areas that were optional for the player. The game is accordingly easier to understand than Final Fantasy, and in order to help the player progress through the game we made the Brink of Time. We created it so the player could go there to receive hints and carry on.
------I feel like there is one particular optional event that you'd like the player to experience most. There were a lot of events that caused time paradoxes or made use of time travel, weren't there?
Sakaguchi: Those were the most popular Chrono-like parts according to the testers as well. Though surely if you just skipped through the story at that pace from the beginning, you wouldn't be able to follow it, right?
Horii: Isn't that right. It wouldn't make any sense.
Sakaguchi: Because the Chrono Trigger world could be understood through a linear story, I thought that players would enjoy events that caused time paradoxes and required travelling through time.
“Enjoy the differences between the 1st and 2nd playthrough!" ------ Sakaguchi
The second playthrough will feel different.
------Chrono Trigger has the option for a second playthrough using your progress from the first game. Was this so players could enjoy the multiple endings?
Sakaguchi: That was one of our intentions, but there was also something we didn't expect... the testers themselves felt as though they wanted to travel through time again. They wanted to start a new game, go to Leene Fair, and time travel once more. That was actually the good thing about time travel, I think. In normal RPGs, the second time through, it feels like a chore to play all the way from the beginning again. With the New Game + you're able to keep your characters' strength, so your sense of battle is different. You feel like time travelling in Chrono Trigger once more.Page 5
Horii: With the options in Chrono Trigger, you often find yourself wondering about what would have happened had you chosen to do something different. The second time through gives you more chances to toy with what people say.
Sakaguchi: Wherever we could, we tried to make it so that a slight change in your behavior caused subtle differences in people's reactions. If you feel the changes, I think the second play-through will hold a whole new interest.
Horii: For example, even if you're found guilty during the trial the first time through, you might be found innocent the second time. During the initial playthrough, you won't be aware of the hole in the dungeon wall, you'll clear the game still wondering what it is. But, later, if you try to clear the game 100%, you'll go outside and realize after that you could have gone out there in the first place. *laughter*
Sakaguchi: Even just waiting in the dungeon for your punishment to be enforced, you're able to expand the story.
------You can play through again with a different history. By changing the history through your actions, you can change the ending, right?
Sakaguchi: Everyone will probably play a second time to see the different endings. But multiple endings aside, I think that if you enjoy the differences between playthroughs, you'll find the second time interesting as well.
“You toy with the subtle changes in people's reactions." ------ HoriiPage 6
Hironobu Sakaguchi:
Profile:
Born in 1962 in Mito City, Ibaraki Prefecture. Sakaguchi joined Square in 1982 and participated in development, starting with computer games. After the Famicom's King's Knight the Final Fantasy became a big hit. Since then, he has continued to play an active role as a producer.
We're often asked if we like frogs.
------The world of Chrono Trigger is so varied that it gives rise to a variety of characters that suit it. Chrono Trigger seems to boast characters that have, until now, never before been seen in games like Dragon Quest or Final Fantasy. Where did those original ideas come from?
Horii: The staff studied the drawings of Toriyama. They a put lot of effort in. We felt as though we couldn't let the drawings go to waste.
------One of the protagonists is a frog. Was that your idea, Horii?
Horii: Toriyama gave us the rough sketch of a frog character he had drawn.
------So what made you decide to use a character like that?
Horii: For some reason, we had been talking about how we wanted a non-human character.
Sakaguchi: We're often asked that. Frogs have appeared before in the Final Fantasy series. People ask if it's because Square likes frogs! *laughter* But that's not the reason at all. *laughter*
Horii: When we were creating the characters, we were thinking about what sort of friends Crono would have in each era. The game's protagonist is a young boy, so how many females should we have? When Square was working on the in-battle actions, they thought it would be boring to have only human characters. When trying to think up characters that weren't human or robot, they started considering the frog. *laughter*
------Easy to understand that development. It has character.
Horii: There were pigs, too. And monkeys. But they aren't so different from humans.
"I want to better capture the feel of a Toriyama-style world." ------ Sakaguchi
The events that make you burst into tears are the best.-
-----Out of all the events, which ones did you two like?-
Horii:- It's a normal part of the story, but there's a course of action where Marle disappears somehow, you see the resulting future, and you have to do something to prevent it. That's the start of it all, the rest of the story just stems from it. I like that part.
Sakaguchi: I really like the episode with Marle and her father. That's because in this game, contrary to what you'd expect, there are some family issues. *laughter* I like events that, rather than making you cry like in Final Fantasy, make you burst into tears.Page 7
Yuuji Horii
Profile:
Born in 1954 in Hyogo Prefecture. After having a hand in Free Writer, Horii was influenced by the Enix Game Contest which sparked his career. He was in charge of scenarios in the smash-hit Dragon Quest series, and has also worked on the Itadaki Street games.
No matter what the developers do, the game tends to be difficult.
------For the first time awhile, Sakaguchi designed detailed monsters.
Sakaguchi: When we were making Final Fantasy III, Aoki, the producer of Chrono Trigger, was the one in charge of the monsters. He's been poking his nose into it ever since. So, I designed some concepts for monsters, then I, Aoki, and two others crowded into a room and discussed things like needing a barrier to defeat certain types of magic. In this game there are many enemies you have to defeat by hitting their weak points. I think it shows that we like simulations.
------So that means that your personality shone through, Sakaguchi.
Sakaguchi: At first getting through the game was tough. The testers were saying "You guys are being cruel. Whose idea was this?" It was mine! *laughter* Harsh, right?
Horii: We developers had managed to make the game too difficult!
Sakaguchi: It's always like that the first time, no matter what.
Horii: It's because we know too much. The developers think the game's just right, that they're being too soft. They're thinking from their own experience. The puzzles were the same. Lots of players didn't figure out things we thought they'd get easily.
Sakaguchi: There were exceptions to where people got stuck, though.
Horii: Right, the places where players got stuck differed from person to person.
Sakaguchi: You get to the point where you just need to talk to the person, so why don't you talk to them? *laughter*
"We'll get Toriyama to draw the world map!" *laughter* ------ Horii
They wanted to release the game by the end of the year.
------It's hard to hear after everything's finished, but do you feel there are places where you would have liked to have done something differently?
Sakaguchi: If we had tried a little harder, we could have reached our goal of releasing the game by the end of the year. *bursts out laughing* It was a little heartbreaking to have to change the release date.
------Can we hear about what you'd like to do if you made a sequel?
Sakaguchi: The sense of dancing you get from exploring Toriyama's worlds is a little more difficult to capture than I initially thought. If we can successfully channel that feeling, we'll be able to create a fantastic world. If we try to do a sequel, I want to perfect that completely.
Horii: And we'll get Toriyama to draw the world map for us! *laughter*
Sakaguchi: Then it will really be a Toriyama-style world. *laughter*
------Well, everything turned out great! *laughter* Thank you very much for joining us today.
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